海外ノマドの海外旅行保険事情!クレカだけで1年滞在する!
海外旅行や長期滞在に欠かせない海外旅行保険。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険を活用すれば、保険会社と契約するよりもかなり費用を抑えることができます。
しかし、次のような疑問を持たれるかもしれません。
- クレジットカードの保険だけで海外に長期滞在できるの?
- なるべく費用を抑えるためにおすすめのクレジットカードはどれ?
この記事では、実際に海外ノマドライターとしてクレジットカードの保険だけで海外生活をしている私Takuが、自分の経験をもとにこれらの点を解説していきたいと思います。
私が使っているのは、ほとんどが年会費無料のクレジットカードです。年会費のかかるカードは1枚だけ使っています。
おすすめのクレジットカード情報だけでなく、クレカの保険だけを使うデメリットも解説していますのでぜひ参考にしてみてくださいね。
※ちなみに私たちは夫婦2人でカンボジアで暮らしています。家族構成や滞在先の国によっても事情は異なってくることをご了承ください。
【海外旅行保険】自動付帯と利用付帯の違いって何?
まず最初に、クレジットカードの海外旅行保険について考える上で大切なのは自動付帯と利用付帯の違いを理解することになります。
もうこの点は理解しているよという方は、続く見出し【海外旅行保険】実際に使っているクレカ5選を紹介にジャンプしてください。
自動付帯と利用付帯の違いを簡単にまとめると次のようになります。
「難しいことは分からない!」という私のような人は「自動付帯の方が便利じゃん!」と思いますよね。
しかし実は、海外に長期滞在をする上で鍵を握ってくるのが利用付帯のクレジットカードになります。
なぜなら自動付帯は日本を出国した日から自動的に保険がONになってしまうのに対し、利用付帯のカードはいつから保険を適用させるかを自分で選択することができるからです。(この方法は「利用付帯の裏ワザ」と呼ばれていたりします。)
この期間を調整することで、本来であれば出国後90日で期限が切れてしまうはずの保険を「90日→180日→270日→360日」と伸ばしていくことができるわけです。
また利用付帯のクレジットカードを縦に組み合わせることで、保証内容を充実させることも可能です。
「クレジットカード1枚の補償額では心許ない…」という時には複数のカードを同時期の補償に当てることができます。
このように海外への滞在日数や求める補償額のラインに合わせて、自由に組み合わせることができるのが利用付帯カードということになります。
次の見出しで紹介する私が実際に使っているクレジットカードも、この利用付帯のカードを存分に活用した構成となっています。
【海外旅行保険】実際に使っているクレカ5選を紹介
私たちが実際に使っているのは、以下のクレジットカードです。
- エムアイカードゴールド → ライフカードに乗り換え予定
- エポスカード
- リクルートカード master
- リクルートカード VISA
- リクルートカード JCB ×2枚
夫婦でこれらのカードを持つ場合、次のようにカードを作ると最大限保険の適用を受けることができます。
カード名 | 夫 | 妻 |
---|---|---|
エムアイカードゴールド (ライフカード) | 本会員 | 家族会員 |
エポスカード | 本会員 | 本会員 |
リクルートカード master | 本会員 | 家族会員 |
リクルートカード VISA | 家族会員 | 本会員 |
リクルートカード JCB | 本会員 | 家族会員 |
リクルートカード JCB | 家族会員 | 本会員 |
以上の点も踏まえて、それぞれのカードの特徴を詳しく解説します。
※海外旅行の際に重要になってくるのは病院でかかる費用がどこまで補償されるかという点です。以下の表ではその点を示す「傷害治療費用」と「疾病治療費用」の補償額に絞ってご紹介しています。
エムアイカードゴールド→ライフカード
カード名 | 付帯条件 | 傷害治療費用 | 疾病治療費用 | 保険会社 | 年会費 |
---|---|---|---|---|---|
エムアイカードゴールド | 利用付帯 | 100万円 | 100万円 | 損保ジャパン | 本会員/5,500円 家族/1,100円 |
ライフカード 傷害旅行保険付き | 自動付帯 | 200万円 | 200万円 | あいおいニッセイ同和損保 | 本会員/1,375円 家族/440円 |
エムアイカードゴールドは2024年4月1日以降、海外旅行保険の補償内容が著しく改悪されました。
それ以前は傷害治療費用と疾病治療費用が300万円まで補償されていたのに対し、現在は100万円までの補償となってしまっています。
年会費の割に補償額が低すぎるので、これからクレジットカードの契約をされる方にはおすすめできません。
それで私たちは次回の帰国時に、ライフカード傷害旅行保険付きに乗り換えようと思っています。
ライフカードは保険が自動付帯で、さらに自動付帯カードの中でも年会費がトップクラスに安いです。
これまではエポスカードの陰に隠れてしまっていた印象ですが、エポスカードが利用付帯に切り替わったことも重なってライフカードは注目を集めそうですね。
ライフカードは家族カードを作成することで、本会員に加えて家族も保険の適用対象となります。
エポスカード
カード名 | 付帯条件 | 傷害治療費用 | 疾病治療費用 | 保険会社 | 年会費 |
---|---|---|---|---|---|
エポスカード | 利用付帯 | 200万円 | 270万円 | 三井住友海上 | 無料 |
以前は「自動付帯」の筆頭だったエポスカードですが、2023年10月1日以降は利用付帯へと規約が変更されました。
しかし年会費が無料で、なおかつ傷害治療費用や疾病治療費用の補償が他カードよりも高いため、所有しておいて損はないカードです。
注意点として、エポスカードは本会員だけが海外旅行保険を利用することができ、家族は対象外となります。
それで夫婦で海外旅行に行く際は、夫婦それぞれが本会員としてエポスカードを申し込む必要があるのでご注意ください。
リクルートカード(master/VISA/JCB)
カード名 | 付帯条件 | 傷害治療費用 | 疾病治療費用 | 保険会社 | 年会費 |
---|---|---|---|---|---|
リクルートカード | 利用付帯 | 100万円 | 100万円 | 損保ジャパン | 無料 |
リクルートカードには Mastercard/VISA/JCB という3つの銘柄があります。
夫婦の場合は、双方が本会員と家族会員になることで1人あたり最大4枚のカードを持つことが可能です。
例えば次のようにカードを作ることができます。
夫 | 妻 |
リクルートカード master | 本会員 | 家族会員 |
リクルートカード VISA | 家族会員 | 本会員 |
リクルートカード JCB | 本会員 | 家族会員 |
リクルートカード JCB | 家族会員 | 本会員 |
MastercardとVISAはどちらか一方でしか本会員にはなれないので、夫婦でお互いを招待し合うことで2枚を確保します。
一方でJCBは自分が本会員にも家族会員にもなれるという特徴があるので、JCBだけで1人2枚のカードが作成可能です。
年会費無料で4枚ものカードが作れるというのはありがたいですね。
しかし傷害治療費用と疾病治療費用の上限が100万円と心許ないので、1枚で使うというよりは補償額の上乗せに活用した方が良いかもしれません。
【海外旅行保険】クレカだけでまかなうデメリットは?
海外滞在時の保険料を大幅に節約することができるクレジットカードの海外旅行保険ですが、メリットばかりというわけではありません。
注意すべきデメリットが2つあります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
医療費が高い国では補償額が不足する可能性がある
1つ目のデメリットは、クレジットカードの補償額だけでは医療費が不足してしまう危険があるという点です。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険は、保険会社と直接契約する場合と比べて補償額が少ないため、滞在する国によっては医療費をまかなうことが難しくなってしまいます。
おおよその目安として、下記の金額を頭に入れておくと良いでしょう。
※滞在先や病気の種類によっても金額は変わりますので、参考までにご覧ください。
- アメリカ → 1,000万円以上
- ヨーロッパ → 500万円
- オーストラリア → 400万円
- 東南アジア → 300万円
単に「風邪をひく」「デング熱にかかる」など、手術を必要としない場合にはここまで高額になることはありませんが、万が一の時の備えは必要でしょう。
前述の「利用付帯カードの裏ワザ」を使うことで補償額を増やすこともできるので、滞在先の国に合わせて作戦を練ってみてくださいね。
それでも補償額が足りないという場合には、保険会社と直接契約することも検討した方が良いかもしれません。
利用付帯のカードを有効にするために公共交通機関の支払いが必要
2つ目のデメリットは、すでにご紹介した通り利用付帯のクレジットカードの保険を有効にするためには公共交通機関の支払いを行う必要があるという点です。
裏ワザを使って保険期間を伸ばす時など、タイミングを誤ると保険が適用されなくなってしまうので注意が必要になります。
私はこの点を、苦い経験を通して学びました。
前のカードの保険が切れるタイミングになり、次の利用付帯のカードを有効にするために公共交通機関に乗る必要があったのですが、忙しさを理由に数日先延ばしにしていたんです。
数日くらいなら大丈夫だろうと思っていたのですが、なんとその数日の間に体調を崩してしまいまして…。
幸い大事ではなかったので病院には行かず休養することで回復しましたが、今後はシビアに管理しなければならないということを学びました。
それ以後は90日よりも少し余裕を持たせて、カレンダーにクレジットカードの切り替え日を書くようにしています。
万が一公共交通機関に乗り忘れていた場合には、保険の適用を受けられなくなってしまうので注意しましょう。
【海外旅行保険】クレカで1年滞在する話のまとめ
この記事では、海外ノマドライターとして1年の大半を海外で暮らしている私たちの保険事情をご紹介しました。
私たちは「利用付帯」のクレジットカードを存分に活用することで、クレジットカードの保険だけで海外暮らしを完結させています。
次回の帰国以降、1年の内訳は次のようになる予定です。
月 | カード | 障害治療費用 計 | 疾病治療費用 計 | 年会費 |
---|---|---|---|---|
1-3 | ライフカード | 200万円 | 200万円 | 1,815円/2人 |
4-6 | エポスカード | 200万円 | 270万円 | 無料 |
7-9 | リクルートVISA リクルートJCB | 200万円 | 200万円 | 無料 |
10-12 | リクルートmaster リクルートJCB | 200万円 | 200万円 | 無料 |
もし保険会社と直接契約するとなると年間で1人あたり10万円はくだりませんので、年間2,000円弱で済むこの方法ならかなりの節約になります。
しかし必要となる補償金額は滞在する国によって大きく異なりますので、滞在先の医療事情のリサーチはマストです。
その上で、最適解なカードの枚数や組み合わせの作戦を練りましょう。
これらの情報が皆さんの快適なTripのお役に立てば幸いです。