【徹底比較】Xreal Air 2 vs VITURE One 買うべきなのは?
皆さんこんにちは!カンボジア在住WebライターのTakuです。
今回は、ARグラスの2大巨頭とも言えるXreal Air 2とVITURE Oneのどちらを買うべきなのか?を明らかにするため、徹底比較していきたいと思います!
ちなみにXreal Air 2にはProモデルも存在しており、価格的にはProの方がVITURE Oneの対抗になる感じです。
それでこの記事では次の3つのモデルの比較を行っていきます。
- Xreal Air 2
- Xreal Air 2 Pro
- VITURE One
今まさにこの3機種のうちどれを買うべきか悩んでいる私の脳内を整理するため、そして備忘録としてこの記事をまとめたいと思います。
私と同じように「どのARグラスを買うべきか?」悩んでいる方の参考になれば幸いです!
ARグラスの選び方(私の条件)
ARグラスを買う際、その選び方は人によって大きく異なると言えます。
- ゲームに活用したい
- 映画を大画面で見たい
- PCの拡張ディスプレイとして使いたい
などなど、用途によって求めるスペックが変わってくるからです。
欲張りな私は、何でもできるオールマイティーな一台を求めます!
しかし冷静になってメインの用途を考えると、PCの拡張ディスプレイとして活用するという使い方が一番多くなりそうです。
以前の記事で私の作業環境をご紹介しましたが、海外在住ノマドライターということもあり非常にシンプルな作業環境しか構築していません。
基本的には満足しているのですが、時々不満に思うのが「外部ディスプレイがない」ということです。
MacBook単体での作業には次のような若干の不満がありました。
ARグラスを導入することで、この2点の改善を図りたいと思ったわけです。
なので何でもできるオールマイティーな一台を求めつつも、メインは外部ディスプレイとしての役割ということになります。
だったら外部ディスプレイを買えばいいじゃない!
我が家はワンルームで狭いからね😂外にも持ち運びたいし!
我が家のおうち事情と、私の集中が1箇所では持続しないという問題もあり、外部ディスプレイの導入は見送りました。
そして外部ディスプレイに代わる製品として候補に上がってきたのがARグラスというわけです!
こうした前提を加味して、どのARグラスを買うべきなのかを検討していきたいと思います。
Xreal Air 2 vs VITURE One 徹底比較!
それではXreal Air 2(Pro)とVITURE Oneの計3機種を徹底比較していきたいと思います。
まず、表にまとめるとこんな感じです。
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One | |
Macとの相性 | △ | ||
解像度 | フルHD | フルHD | フルHD |
視野角 | 46度 | 46度 | 43度 |
輝度 | 500ニト | 500ニト | 1800ニト |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz | 60Hz |
ディスプレイ | Micro−OLED | Micro−OLED | 有機EL |
電子調光機能 | |||
視度調整 | |||
接続端子 | USB-C | USB-C | 独自規格 |
スピーカー | |||
重さ | 75g | 75g | 78g |
Amazonレビュー | 3.9 | 3.9 | 3.7 |
価格 | ¥54,980 | ¥61,980 | ¥74,880 |
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それぞれの項目をさらに詳しく見ていきましょう!
Macとの相性
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
△ |
「Macの外部ディスプレイとして使う」という用途で考えた時に、大事になってくるのがMacとの相性です。
この点では、Xreal Air 2とProに軍配が上がります。
Xreal Air 2とProは、専用のアプリをMacにインストールすることによって3つのディスプレイをARグラス上に表示させることができるようになります。
擬似的にトリプルモニター環境を構築できるということです!
一方でVITURE Oneもこの手のアプリを開発しているようですが、現状実用的なレベルではないようです。
公式のXでアナウンスがされましたが、紹介ページに飛ぼうとしてもアクセスすることができません。
しかしVITURE Oneでも、ディスプレイの数は1枚になりますがMacの画面を大画面に出力することは可能です。
今後の新たなアナウンスに注目したいところですが、現状ではディスプレイが1枚しか拡張できないということで「△」とさせていただきました。
なおXreal AirにはBeam、VITURE Oneにはネックバンドと呼ばれる追加購入のデバイスがありますが、単純に作業環境の構築だけを目指したい場合はそれらのデバイスは必要ありません。
ARグラス単体だけで、作業環境の拡張が可能です!
解像度
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
フルHD | フルHD | フルHD |
解像度とは、どれだけ映像や文字が高精細に見えるかを表す数字です。
この数字が高ければ高いほど、映像や文字がくっきり鮮明に見えるということになります。
今回比較する3機種の解像度はいずれも、1920×1080のフルHDです。
4Kディスプレイが主流になってきている昨今、特別高精細というわけではありませんが必要十分な解像度だと思います。
Windowsの一般的なノートPCや、外付けのモニターなどでも多くの機種で採用されている解像度になりますので「文字が粗すぎて見えない!」となる心配はありません。
視野角
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
46度 | 46度 | 43度 |
視野角とは、どれほどの角度までが視界に入るのかを表す数字です。
Xreal Air 2とProが46度と広い視野角を誇っていますが、VITURE Oneも43度ですのでそれほど大きな差はありません。
しかしこの数字だけを聞いてもあまりイメージが沸かないかもしれないですね。
私たちの目に置き換えて考えてみますと、普段私たちの目は180度かそれ以上の角度の情報を処理することができます。
例えば、今あなたはパソコンやスマホの画面を見ていることでしょう。
目の焦点は画面上の文字に合っているかもしれませんが、自分の真横くらいにあるものも視界には入っているのではないでしょうか?
自分の真横で何かが起きれば、すぐに察知することができるはずです。
ですから私たちの視野角は180度かそれ以上ということになります。
そう考えますと、単純に視野が4分の1になるという計算です。
ほぼ真正面にあるディスプレイしか見えないということですね!
仮にディスプレイを2枚3枚並べて作業をする場合にも、真正面にあるディスプレイしか見えないため、他のディスプレイを見るためには首ごと動かす必要があるということになります。
3機種ともほとんど差はありませんが、視野角は少しでも広い方が使い勝手は良さそうですね!
輝度
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
500ニト | 500ニト | 1800ニト |
輝度とは、画面の明るさを表す数値です。
この数値が高ければ高いほど、画面を明るくすることができ画像を鮮明に映すことができます。
Xreal Air 2とProは500ニトですが、VITURE Oneは1800ニトと破格の明るさです。
輝度が高いことによるメリットは、強い日差しの下など明るい場所でも映像を鮮明に映せるという点になります。
ですから屋外など明るい場所での利用をメインに考えている方は、VITURE Oneの方が鮮明な映像を楽しむことができるでしょう。
しかし参考までにお知らせすると、M1 MacBook Airでも輝度は400ニトしかありません。
それでも、屋外でも十分使えるほど明るいです。
そう考えますと、Xreal Air 2とProの500ニトというのも決して暗いわけではありません。
輝度の違いは3つのモデルの大きな差異ポイントになりますので、自分がどのような環境で使用するのかをじっくり考えてみると良いでしょう。
リフレッシュレート
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
120Hz | 120Hz | 60Hz |
リフレッシュレートとは、1秒間に何枚のコマを描写できるかを表した数字です。
この数字が高ければ高いほど映像が滑らかになり、いわゆる「ヌルヌル」した映像を楽しむことができるようになります。
Xreal Air 2とProは120Hz、VITURE Oneは60Hzです。
Xreal Airシリーズの方が、より滑らかな映像を楽しむことができるということになります。
しかしVITURE Oneの60Hzというのも一般的なリフレッシュレートになりますので、気になるほどの数値の低さではありません。
普段からiPhone15以降のProシリーズやiPad Proなどリフレッシュレートが120Hzのディスプレイを見慣れている方にとっては、60Hzではカクツキが気になる可能性があります。
ちなみに私が愛用しているM1 MacBook Airのリフレッシュレートは60Hzです。
60Hzでも必要十分、120Hzだとワンランク上の滑らかさだと思っておくと良いでしょう。
ディスプレイ
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
Micro-OLED | Micro-OLED | 有機EL |
ディスプレイにはXreal Air 2とProがMicro-OLEDを、VITURE Oneが有機ELを採用しています。
名称は異なりますが、どちらのディスプレイも本質的には同じものです。
一般的に有機ELとして知られるこのディスプレイは、色彩が豊かで鮮明な映像を楽しむことができます。
Xreal Air 2(Pro)とVITURE One、どちらを選んでも十分に綺麗なディスプレイを楽しむことができそうです。
電子調光機能
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
これはサングラスの透過率(色の濃さ)を電子的に切り替えられる機能のことです。
Xreal Air 2 ProとVITURE Oneにはこの機能がありますが、Xreal Air 2には搭載されていません。
なおXreal Air 2 Proは3段階の調整ができるのに対し、VITURE Oneは2段階の調整までとなっています。
集中したい時は透過率を低くして没入感を高め、誰かが話しかけてきたら透過率を高くして対応するなど、状況による使い分けをワンタッチで行うことが可能です。
「絶対に必須」というほどの機能かどうかは人によって変わってきそうですが、あると使い勝手を高めてくれる機能であることは間違いありません。
なおXreal Air 2とXreal Air 2 Proの違いは電子調光機能があるかないかという点だけになります。
この機能に価格差分の価値を見出せるかどうかで判断されると良いでしょう!
視度調整
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
視度調整とは、ARグラス単体で視力の補正ができる機能のことです。
Xreal Air 2とProにはこの機能はありませんが、VITURE Oneには搭載されています。
0.00Dから-5.00Dまでの間で視力調整が可能です。
私も普段メガネユーザーなのでこの機能は魅力的だと思いました!
しかし!詳しく調べてみると…
この「0.00Dから-5.00D」という数字は、いわゆる近視の方の視力矯正具合を表す数字のようです。
私は結構強めの乱視が入っているのですが、VITURE Oneでは乱視の矯正までは行うことができません。
近視の方にとっては嬉しい機能ですが、私のように乱視が入っている方の視力矯正は行えませんので注意してください。
なおXreal Air 2とProの場合は、本体とは別に視力矯正用のレンズが同梱されています。
そのレンズを提携しているメガネ屋さんに持っていくか、郵送することで専用のレンズを作成することが可能です。
↓こちらのJUN GINZAにてレンズを作成することができます。
接続端子
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
USB-C | USB-C | 独自規格 |
これは、ARグラスとデバイスを接続するための端子の形状を表しています。
Xreal Air 2とProはUSB-C端子、VITURE Oneはマグネット式の独自企画です。
USB-Cのように一般的に広く普及しているケーブルであれば、仮にケーブルが故障したり紛失した場合にも、他のケーブルで代用することが可能になります。
しかし独自規格の場合は他のケーブルの使い回しはできないため、ケーブルが故障した場合には新しくケーブルを購入しなければなりません。
この点ではXreal Air 2とProが一般的なUSB-Cを採用しているため、使い勝手は良さそうです。
スピーカー
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
今回比較する3機種ともARグラスの中にスピーカを搭載しています。
耳のすぐ前にスピーカーが来るので、臨場感溢れる音を楽しむことができそうです。
特にVITURE OneはHarmanと共同開発したことを公式にも推しており、スピーカーの質に自身がある様子がうかがえます。
しかしイヤホンやヘッドホンのように音漏れを防ぐことはできないため、使用環境に注意を払いたいところです。
重さ
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
75g | 75g | 78g |
ARグラス本体の重さは、Xreal Air 2とProが75g、VITURE Oneが78gです。
重さはほぼ同じで、ARグラスとしては軽量の部類に入ります。
今後さらに軽量化がなされていくことと思いますが、現状はどれを選んでも大きな差は生じません。
VRゴーグルは重さが気になるところですが、ARグラスは気軽に使える重量なのが良いですね!
Amazonレビュー
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
3.9 | 3.9 | 3.7 |
これは参考程度にですが、Amazonレビューの星の数も調べておきました。
Xreal Air 2とProが同率で3.9、VITURE Oneは3.7という評価になっています。
ちなみにレビューの数を見てみますと次の通りでした。
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
72件 | 138件 | 38件 |
このレビュー件数と評価を見てみると、Xreal Air 2 Proが一番人気のようですね。
価格
最後に一番重要ともいえる価格についてです。
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One |
¥54,980 | ¥61,980 | ¥74,880 |
前述の通り、Xreal Air 2とXreal Air 2 Proの違いは「電子調光機能」の有無のみになります。
この機能に追加で¥7,000を払う価値があると思える場合には、Proを選択すると良いでしょう。
しかしXreal Air 2 Proを購入し、さらに視力矯正用のレンズを作るとなると追加で数千円がかかるため、視力に不安がある方は初めからVITURE Oneを選択するという選択肢もありです。
いずれのモデルを選ぶにしても決して安くはない買い物になりますので、長所と短所をそれぞれよく吟味したいところです。
なお作業環境の拡大には必須ではありませんが、ARグラスと接続する追加デバイス(Beam/ネックバンド)を購入した時の合計金額は以下の通りです。
Xreal Air 2 | Xreal Air 2 Pro | VITURE One | |
単体 | ¥16,980 | ¥16,980 | ¥27,400 |
合計 | ¥71,960 | ¥78,960 | ¥102,280 |
結論!買うべきなのは…?
ここまで3機種を比較検討してきた結論として、私はXreal Air 2を買うことに決めました!
理由は次の通りです。
- 価格が安い
- 120Hzのリフレッシュレート
- 電子調光機能はいらない
あくまでも私の目的は「外部ディスプレイとして使う」ことなので、その目的が達成されればOKです。
その上で、最低限の機能で可能な限り安いモデルが良いと思いました。
Xreal Air 2であれば最安モデルでありながらトリプルモニター環境を構築することができ、120Hzのリフレッシュレートも手に入ります。
個人的には電子調光機能は必要ないなと思ったので、Proではなく無印のAir 2を購入することに決めました。
実際に購入しましたら、またレビューをお届けしたいと思います。
ちなみにAmazonでは定期的に割引セールが行われているため、気になる方はチェックしてみてください。
↓実際に購入してみました。購入後のレビューはこちらからご覧いただけます。